この記事は2020年3月の環境について触れてます
SNS上での結婚式に関する話題では、「こんな時期に結婚式をあげることになった」「延期できずに中止しようか迷っている」「この時期に誘われ、出席しようか迷ってる」「後に引けなくなり予定通り決行するけど、心配で仕方ない」
このようないたたまれない声が続出しております。

このままじゃ、招待する側も出席する側も複雑だね~
以前の当ブログの記事では、筆者も基本的には延期が望ましいと書きましたが、延期できない事情がある新婚夫婦の方もいます。
せっかくの一生に一度の結婚式、大切な友人の結婚式、いろんな意見がある今の時期に実施しなければならない、行かなければならないのは、かなりのストレスを抱えることと思います。
そんな悩みを抱えてる方に、少しでも励みになればと思い、この記事をまとめましたので、どうぞ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
目次
新型コロナウイルスに関するイベント自粛の動きが注目を浴びているが・・・

2020年コロナウイルスは猛威を振るっており、イベントの中止が次々発表されてます。
X JapanのYoshikiさんがTwitterで、アーティストに対しコンサート自粛活動を呼び掛けております。
また、その一方で、堀江貴文さんは、3/22に「ホリエモン祭り」を開催することに対して、批判を受けておりますが、本人は自粛ムードの助長を懸念する発言や、「感染リスクがほとんどないイベント」として決行を決意してます。

なにがなんだかわからないよ~
筆者はどちらも正しい考えだと思ってます。大規模なイベントは中止・延期すべきですが、比較的小規模イベントのすべてを延期・中止する段階ではないと思います。
イベント当日に、感染源となるスプレッダーがどれだけ参加するかを見ればその理由がわかります。
結婚式当日の日本のコロナウイルス罹患者数ってどれくらい?

まず、3/16 時点で796人に新型コロナウイルスの感染が確認されており、 感染人口はおよそ毎週1.7 – 2.0倍のスピードで増えてます。
不要不急の用事は自粛する要請や臨時休校などの効果もあって、3/16では感染スピード1.68倍まで落ち着きました。
通常では、さらに感染スピードは減速していきますが、
ワーストケースとして、もし今後1.68倍で増加し続けると国内感染者は何人になるのか試算します。 (WHOが基本再生産数RO 1.5 – 2.0{ひとりあたり1.5~2人感染させる}と発表しているあたりおおむね離れてはいないです。)

・・・4/20には1万人を突破してしまいました。

うわー!!日本終わったー!
大丈夫です!!
あくまでワーストケースとして試算したものですので、まずここまでの事態には発展することは低いと思われます。
そして、この値を前提に、話を掘り下げていきます。
注目すべきは新規罹患者数
ここで注意するポイントは、グラフの新規罹患者数だけ見ることです。
なぜならば、 すでに罹患されている方は、政府が入院させる措置が取られており、
スプレッター(感染源となる人)の人口は 、次の週の新規罹患者、すなわち3/16週では542人、3/23では911人、3/30週では、1,533人となります。

それでもまだまだ全然安心できないよ
それでは、いよいよ、ここから結婚式などのイベントで、スプレッダーが参加する確率を求めます!
結婚式でスプレッダーが参加する確率は〇〇%?

Case. 3/23週に結婚式を挙げる場合
「国民1人をランダムに選択したときにスプレッダーである確率」と、「結婚式に参加する人数」から求めます。
日本の人口を126,000,000人と定義します。
うち911人が3/23週のスプレッダーになりますが、その比率は日本人口に対して0.00072 %

そういう数字には騙されないからね!
そして、1つの結婚式に関わる方は100人(内訳:新郎新婦とゲストが80人、式場スタッフが20人)と仮定し、
この100人の中に、991人のスプレッダーが1人以上参加する確率は
100人*0.00072% = 0.072 %
つまり80人規模の結婚式にスプレッダーが参加しているのは、1,383件に1件の確率である。
規模の大小で値は変動しますが、この確率は、1年間365日毎日結婚式に足を運んでも、大半が遭遇しないレベルです。
仮に遭遇したところで、その人から感染してしまう人は、ごく一部です。

意外と少ないのかな~
3/16週に挙げられればさらに少なく、2,325件に1件。
同様に3/30週の場合は 822件に1件、4/6週で 489件に1件、過剰に心配するほどの数値ではないです。
厳密には、1人以上の感染者と遭遇する確率は

で算出しますが、分母が大きすぎること、日本の人口が概算であることから、簡略化して求めてます。ちなみに算出結果の値もかわりません。
まとめ

3月の決行で、後に引けなくなった新郎新婦も出席者も、警戒はすべきですが、過剰に心配しすぎる必要はないと思われます。
また、すでに咳などの症状が出てしまった方は参加を控えさせることや、スタッフのマスクは必着などといった感染対策を講じることで、この数値よりも感染リスクは限りなく低くなります。
とはいえ、感染する確率は0ではありませんし、これまで通り全員がイベントを予定通り開催して警戒を緩めてしまうと、週1.68倍という数値に影響を与えないこともないため、以前ブログで発信した通り、もしキャンセル料など取られないで、コロナウイルスが落ち着くまで延期できるのであれば、延期に越したことはないです。

まずは、プランナーさんに相談だ!
この記事は、この数値だからリスクは高いよ!低いよ!というメッセージではなく、
この数値をどう受け止めるかで、結婚式の開催や、欠席の決断、不安の払しょくができればと思って作成しました。
実施する場合は、最大限の対策をして、出席者の皆さんが少しでもお祝いに集中できるようになれれば幸甚です。
会場できる対策案
・アルコール消毒の設置
・披露宴毎に会場を消毒する
・公共交通機関を避けて出席(バスのチャーターなど)
・式場内は充分に換気を行う
・体調不良者の欠席を呼び掛ける
1日でもはやく新型コロナウイルスが収束することを願っております。
コメント